こんにちは!
マリン教室国語科担当の齋藤です。
さて、夏休みの特別講座「注文の多い読書クルーズ」。
先週、第2回目が終了しました。
第2回目は
「どんぐりと山猫」
です。
ご存知の通り、この物語は主人公の「一郎」が、
奇妙な葉書を受け取るところから始まります。
そんなわけで今回は、仕掛けとして「山猫」からのはがきを用意しました!
みんなリアルな「はがき」に大喜びです。
さあ、キミはどうする?
まず、このはがきから、
「自分だったらこの<めんどなさいばん>に行く?行かない?」
を考えてもらいました。
その様子がこちらです。
前回「注文の多い料理店」で登場した「山猫」が怖かったせいもあるのでしょうが、
「行かないよ!あぶないもん!」
というお子さんが多かった(笑)。
でも、もちろん今回もみんなお話に夢中です!
こうしてお話を読み終えた後は、
一郎の「もうしわたし」を聞いたどんぐりたちが何を考えているのかをワークシートに書きました。
この子は「山ねこのもうしわたしをみとめたどんぐり」と、
「山ねこのもうしわたしをみとめていないどんぐり」の二つに分けて考えています。
すごい!
さらに、
「そもそもなんでそんなにえらくなりたいんだろう?」
という一人の男の子のつぶやきから、
楽しい話し合いも始まりました。
今回もみんなとても楽しんでくれた夏休みの特別講座。
作者である宮沢賢治は、
今回みんなで読んだお話が収められている『注文の多い料理店』の前書きで、
次のように書いています。
最後に、その一節をご紹介しましょう。
わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
よい本と出会い、物語にドキドキわくわくし、
そしてその気持ちを友だちや先生と語り合う。
この体験はきっと、「ほんとうのたべもの」、つまり一生の宝物になるに違いありません。
「読書クルーズ」では、これからもたくさんの楽しい読書活動を準備して、
子どもたちを待っています!