算数の「分かる」とは?解き方と理由の違い
算数の「分かる」とは、どのような状態でしょうか。
問題の解き方を覚えることでしょうか。
それとも、理由まで説明できることでしょうか。
先日の授業で、この違いを考える出来事がありました。
算数の「分かる」とは何でしょうか
学校より一足早く、マナビのマキバでは通常授業が始まりました。
その日の算数では、約数の個数を求める問題を扱いました。
素因数分解(整数を素数の積で表すこと)を使う問題です。
解説を終えると、何人かが「何となく分かった」と答えました。
ところが、M君だけは「まだ分かりません」と言いました。
「分かりません」と粘ったM君
M君は、いつも納得するまで質問してくれます。
この日も、何度も説明を確かめていました。
しかし、授業時間は残りわずかです。
そこで、「分かりました」という言葉を聞く前に演習へ進みました。
すると、少し意外なことが起こりました。
M君は、ほかの子よりもすらすらと問題を解いたのです。
出題の形が少し変わっても、迷わず考えていました。
「解き方」と「理由」の理解は違います
ほかの子どもたちは、解く手順を理解していました。
「この順番で計算すれば答えが出る」という理解です。
一方、M君が確かめたかったのは、その先でした。
「なぜ、その方法で答えが出るのか」という理由です。
つまり、分かった量の違いではありません。
求めていた「分かる」の質が違っていたのです。
手順を覚えれば、似た問題は解けます。
しかし、問題の形が変わると迷うことがあります。
理由や仕組みまで理解すると、自分で方法を選べます。
理由が分かると初めての問題にも向き合えます
算数では、答えを出すことだけが目的ではありません。
どこに注目し、どう考えたかも大切です。
例えば、公式を覚えるだけではなく、図で確かめます。
具体的な数を使い、成り立つ理由も考えます。
その経験が、初めて見る問題に向き合う力になります。
文部科学省も、算数では「数学的な見方・考え方」を重視しています。
詳しくは、
文部科学省の算数・数学に関するQ&A
で紹介されています。
マナビのマキバが目指すのも、考える力を育てる授業です。
単なる受験テクニックだけを覚える学習ではありません。
自分で考え、確かめ、答えまで進む力を育てます。
それが、中学以降も伸び続ける土台になります。
ご家庭でできる「どう考えたの?」の問いかけ
お子様が正解したときは、ぜひ理由も聞いてみてください。
例えば、次のような問いかけがあります。
- 「どうやって考えたの?」
- 「なぜ、この計算を選んだの?」
- 「図や言葉でも説明できる?」
- 「ほかの方法でも解けそう?」
すぐに説明できなくても、心配はいりません。
考えを言葉にしようとする時間に意味があります。
ノートに図や式を書くことも、考えの整理につながります。
大切なのは、答えだけで学習を終わらせないことです。
考えた道筋を振り返ると、理解が少しずつ深まります。
実感算数で積み重ねてきた学び
M君は、小学3年生まで「実感算数」で学んでいました。
実感算数では、答えだけを確認する授業は行いません。
「どう考えたの?」と問いかけることを大切にします。
教具や図も使い、数量の関係を自分で確かめます。
自分の考えを、言葉やノートで表現する機会も重ねます。
こうした経験が、M君の学ぶ姿勢につながったのでしょう。
分からないことを、そのままにしない。
納得できるまで考え、自分の力で答えにたどり着く。
その姿から、私たち講師も多くのことを教わりました。
自分で考え、学び取る力を育てる「実感算数」
についても、ぜひご覧ください。
お子様の学び方についてご相談ください
「答えは合うのに、理由を説明できない」
「少し問題が変わると、手が止まってしまう」
「家庭学習を、自分で進められるようになってほしい」
このようなお悩みは、現在の学び方を見直すきっかけになります。
面談では、お子様の様子を丁寧に伺います。
そのうえで、これから必要な学び方を一緒に考えます。
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