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読解力を高めるために幼児期にできること


共通テストの2回目が実施され、教科を問わず長文が増え、読解力重視の傾向がハッキリとしてきました。

仙台二華中をはじめ、公立中高一貫校の受検では以前から同様な傾向があり、公立中高一貫校受験を経験してきた人たちにはさほど影響がなかったかもしれませんね。

 

読解力を伸ばすために幼児のうちにできることは何でしょうか。

その前に、日常で使っている日本語なのに正確な読解ができないのはなぜでしょうか。

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』の著者である新井紀子先生は読解力を、文の構造を理解する能力(係り受け、照応、同義文判定)と、文の意味を理解する能力(推論、イメージ、具体例)のように分類されています。

幼児低学年のうちで顕著なのは、やはり単語読みをしてしまうことにより文の構造が理解できなくなることでしょう。いわゆるキーワード検索的な読み方になっているということですが、助詞を意識することなく読んでしまうことにより主語述語の関係が分からなくなったり、出てくる単語を使ってオリジナルストーリーにしてしまったり。。。

では正確な読み取りに向けてできることは何でしょうか。

①絵本の読み聞かせ

よく言われていることですが、読み聞かせは親子のコミュニケーションの基となり、豊かな感情や想像力を育てるだけではなく、知識や語彙力と言った読解力の基礎がみにつきます。

例えば、お父様に読んでもらった本について、お母様からどんなストーリーだったのか「教えて。」というアプローチ方法で聞いてみるのも良いかもしれませんね。

②音読

ひらがながある程度読めるようになったら音読もお勧めです。

最初は短くリズミカルな文章からが楽しく取り組めるのではないでしょうか。

こちらの本は助詞に色がついており、自然と助詞を意識して読むことができるようになっています。

③お話し作り

小学生向けに新井紀子先生が提案されているものに、「雪が降った。」といった二語の主語述語の文章に形容詞や副詞等の情報を一つ一つ付け加えていくものがあります。

幼児さんには少しルールが難しいので、最初は「犬が走る」のような文章をもとに、どんな犬が走っていると思う?、なんで走っていると思う?等、情報をイメージするような質問をして内容を膨らませ、オリジナルストーリーを作っていくのも楽しいと思います。

 

言葉遊びが楽しくなったら、先週のブログでご紹介していたような文章を書くことを楽しめるお子さんになっていくのではないでしょうか。

 

まずは語彙からという面もありますので、大人同士の会話を聞かせてあげたり、たくさん話しかけてあげてください。

小学校低学年までは発達の早い遅いは大きいけれど、その差は高学年以上の学力を左右しないそうなので、何はともあれ、一番の注意点は、親の「読解力をつけたい!」という想いを悟られないよう(笑)、楽し時間だと感じてもらうことだと思います。

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