実感国語1年生プレ講座を開催しました
先日、実感国語1年生のプレ講座を実施しました。初めての取り組みでしたが、多くのご家庭にご参加いただき、親子で国語の楽しさに触れる貴重な時間となりました。親子で同じ物語に触れることで、お子様にとっては安心感となり、学びの姿勢をより積極的にする力にもつながったようにも感じました。
『どんぐりと山猫』を題材に
題材として選んだのは、宮沢賢治の名作『どんぐりと山猫』
ユーモラスで不思議な世界観をもつ作品を通して、「物語をただ読む」のではなく、物語の中で「考え、感じる」ことがテーマです。長い文章を一度に読み切るのは決して易しいことではありませんが、物語の展開に引き込まれ、集中して取り組む姿が印象的でした。
1年生の積極的な姿勢
読み進める中で、「こう思う!」「私はこう考えた!」と意見を口にする子が次々に出てきました。
以前は発表に消極的だった子も、この日は自然に手を挙げ、恥ずかしさもありながら、それでも自分の考えを発表する姿が見られました(保護者様以上にじーんときてしまったかもしれません)。たくさんの意見が飛び交うことによって、「自分と違う考えがあること」に気づき、さらに自分の思考を深めていくことができました。

「読む」の先、「考える」「伝える」ために必要なこと
国語の学びで大切なのは、「考える」と「伝える」を両立させることです。
考えるためには、まず文章を正確に読み取り、要点を整理する力が欠かせません。さらに、その考えを他者に伝えるには、自分の意見を言葉にして表現する力が必要です。実感国語では、こうした「読み取る力」と「表現する力」を同時に高めていきます。
実感国語がめざすもの
今回のプレ講座でも、成長の兆しがいくつも見られました。
- はじめは「長いなあ」と言っていた子が、最後には「もっと読めそう」と自信を持って言えるようになった
- 以前は発表に消極的だった子が、みんなの前で自分の意見を言うことができた
- 他の子の意見を聞いて「そういう見方もあるんだ」と気づきを得たり、それを経てさらに自分の意見を深めることができた
こうした変化の積み重ねこそが国語を学ぶ本当の価値であり、実感国語がめざすところでもあります。
子だけでなく、親も一緒に
ある保護者の方からは、
「私自身、物語の世界観がとても好きでした。子どもと一緒に楽しめたのが嬉しかったです」
という声もいただきました。
お子様の学びを支えるだけでなく、保護者自身も物語の魅力を味わい、親子で共有できることは大きな価値です。国語を「勉強」としてだけでなく、「一緒に楽しめる時間」として体験していただけたことも、この講座ならではの成果だと感じています。
日本語のデッサン力を育む 「実感国語」
10月より、毎週金曜日15:50~17:30(速読TRRACEを含む)のお時間にて、実感国語1年生が正式開講となります!
国語は、ただ点数を取るための科目ではありません。
文章を通して考え、言葉にして伝え、誰かと分かち合うことで、子どもたちの世界は大きく広がっていきます。
実感国語がその一歩を踏み出すきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。
次回もまた、多くの「できた!」と「楽しい!」に出会えることを楽しみにしています。
